「彼氏がほしい」とずっと思ってた。 でも実は、「安心させてほしかった」だけだった。

私が本当に欲しかったのは、 守ってくれて、寄り添ってくれて、「大丈夫だよ」って言ってくれる存在。
だからこそ、彼氏ができたら安心できるって思ってた。 現れてくれたら、きっと穏やかになれるって信じてた。
でも、どこを探しても現れない。 焦るし、自分を責めることもあった。
そんなときふと、思い出した。
「鏡の法則」って、自分の内側が外側に現れてる。
それなら、もしかして「私の中にその存在がいないから、 現実にも現れてないんじゃない?」って。(鏡の法則についてはエキスパートのはずなのに、自分のことになると見えなくなる不思議。笑)
その瞬間、静かだけど深い衝撃が走った。
それから、自分の中の“男性性”って今どんな状態?と見てみたら、(「見る」だけね。掘らない。)
毎朝「早くして」「遅れるぞ」「ちゃんとしなきゃダメだろ」って 急かしてくる声があった。
それ、完全に“オレ様”だった。
自分の中の“彼”がずっと厳しくて、否定的で、 全然安心させてくれてなかった。
ああ、私が安心できなかったのって、 外側のせいじゃなかったんだ…って気づいたとき、 涙がじんわり溢れてきた。

そこから意識的に、
「風邪ひいてるときくらい、ゆっくり休んでいいよ」
「疲れてるときに、頑張らなくていいよ」
「泣いてもいいよ。ちゃんとそばにいるからね」
そんな言葉を、“自分の中の彼”にかけてもらうようにした。
その声があると、安心して“今ここ”にいることが許される感じがして、 カウチに座って風に揺れる木の葉をぼーっと眺めていた。
その時間は、ただ綺麗で、静かで。
「無駄だと思ってた時間こそが、いちばん貴重な時間だった」
ってやっと思えた。
やっと、私がずっと言ってた「イマココ」が心地よくなった。
今までは、イマココがイマイチ「できない自分」になってる気がして、(というかちゃんとできてたつもり)でもどこか落ち着かなかったけど、 優しい声があるだけで、イマココが初めて安心できる場所に変わっていった。

📌 次回につづく: 「朝がしんどかった本当の理由は、“子ども”じゃなかった」
