「自立」と言う言葉を聞いてみんなどんな印象を持ってる?
私は人に頼りすぎな部分があった時に「自立した方がいい」という言葉を聞いて、そうなろうとかなり自分に厳しくしてきた。
私の中の「自立」っていう言葉(私の中の解釈の話)は
- 誰にも「頼らず」全部1人でやる。(助けは求めない。求める場合は正規のお金払って頼むサービスのみ)
- 全て自己完結させる。
- 自分のことは全部自分でやる。
家庭で言えば、ハウスメイトみたいな関係。
お互いが自分のことは自分でやるから家に居ても居なくてもいい、というもっと自分に厳しい感じのイメージだった。
要は人に全く頼らないってことが自立なんだって思ってた。

「助けてもらったら変な方向に」
別居してすぐの時に助けを求めた近所のおじいさんがいたんだけど、下心があったらしく奥さんがいるのにしつこく言い寄ってきた。
そして同じ頃、ビーチを歩いていたら、変なおじいさんにナンパされ家まで着いて来られそうになったこともあった。
その時、私は「これはやっぱり人に頼っちゃいけないって意味なんだ」と悲しくなり、二度と業者以外に頼むことはしないと決めた。と同時に変な人を寄せ付けないために自分のガードを高めた。
「本来のわたし」

そう決めて過ごしていると、周りからなんでもできる子、助けなんていらない、キツイ感じで映っていたんだって思う。
そして、自分がそれが「正しい」と信じているものだから「私これ得意じゃないや」ってことも「ちゃんと1人でやるように!!!」と、もう1人の自分がきつく叱る。
さらには頼ってきた相手にも「ちゃんと自分でやって」と跳ね除けた。
でも、それ私の本来の姿じゃないから辛くなってくる。
でも麻痺してるから気付けない。
昔パースに住んでた時の私は、助けが必要な時には必ず誰かがヒョコッと現れてささっと助けてもらったものだ。だから困ったことが全くなかった。
人も勝手に集まってきてた。ガードも無かった当時。
「自分1人で頑張ろう」としていたのが本来のズレだったんだよね。私はそういう人じゃない。
「自立しなさい」のサインじゃなかった
じゃあなんで変なおじいさんたちを引き寄せたのか?
それは「自立した方がいい」って意味じゃなく、
自分軸がなかったことが元々の原因だった。
- 下心があると知っていたけど、助けが必要だから、と「自分が嫌だと思っているのに」助けを頼んだ。
- 変な人だって気づいてたのに「悪いから」って自分が嫌だって思ってたのに「笑顔で対応」した。
- パースにいる時も毎日楽しかったが恋愛だけは、全然大切にしてくれない彼を選んで尽くした。自分を大切にしてなかったから、大切にしない人が彼氏になった。
自立の話じゃなく、自分の気持ちや自分がして欲しいことを押し込め、他人がして欲しいことを優先して叶えていた、のが原因だった。
ガードを手放し本来の自分に戻った

これに気づいてからは、元の自分に戻った。高い塀があるお城のようなガードも心の中で崩して卵の殻のような膜にした。(面白いことに夢で教えてもらったんだよね!)
硬いガードをつけてる時って外から見えないけど、中からも見えない。だからエネルギーも循環しない。
夢の中では、中世のイギリスのお城の中にいた。みんな自由に出入りしているのにガードがあるから私だけ自由に出られない、常に誰かガードを越えて入ってくるんじゃないかって恐れてドアや窓の鍵を一個ずつチェックしてた夢。
それはまさに、現実の私だった。
「自立」という意味を自分の中で変えようと思ったんだけど、その言葉に対してすでに「この意味」って自分の中でイコールになっていたので私の中で「自立」という言葉は捨てることにした。

自分軸で生きる
その代わり、自分軸を立てる、自分の気持ち・意思はしっかり理解しているけど、周りの人の気持ちも同じくらい尊重して見守る感じに変えた。
相手のために頼まれたら動く、でも力を奪うほど助けすぎない。
そんな境界線もちゃんと引けるようにした。
それをし始めたら、自分が元の柔らかい自分に戻っていくのが分かった。
面白いことに、いつも冷たいパン屋の店員さんに久しぶりに会ったら、めっちゃ感じ良くて別人かと思った(笑)。
