何か叶えたい目標がある時、私たちはしんどい・辛いを思いをしていたらその先にその幸せいっぱいの未来があると思い込んで今歯を食いしばって頑張らないといけないと思っている人が多い。

エイブラハムはアンハッピージャーニー(不幸な旅)の先にはアンハッピーエンディングしか無い、と言う。

実は未来でもただ周りの景色が変わるだけで、今のあなたの感じ方は未来に行ってもあなたのままなんだ。別人が別世界を経験しているわけじゃ無い。

シンデレラの話だけ見ると辛い現実を頑張って生きていたら白馬の王子様が現れてハッピーエンドになったって印象を持つ人が多いんだけど私は違う風に見ている。

シンデレラの日常を感情の面で見ると分かるんだけど、あんな状況なんだけどネズミたちや動物と会話したりして、結構楽しそうなのだ。毎日絶望して泣いていない。

もちろん舞踏会に連れてってもらえなかった時は泣いたし悔しかったと思う。でも人間である以上そういう感情を経験する時もある。そしてその悲しい感情を悲しいって表現した。私はこんなんだから行けないんだよね、と自己卑下もしていないし悲しい感情を抑えて見ないふりだってしていなかった。

悲しい時はそれを感じ、それを表現し日常ではその状況がどれだけ楽しく過ごせるか空想したり動物たちと話したりして「心地よく思っていた」時間が長かったように思う。

シンデレラはもちろんおとぎ話なんだけど、有名な話って必ず真髄をついているから有名なんだって思っている。

だから今この瞬間のプロセスをも「心地よいもの」にすること。

私はネイルをやっていて、そのネイリストの人は上手いんだけど、プロセスが実は楽しめていなかった。

かなり雑だからだ。爪を擦ったりするスポンジが雑すぎて指から血が出たこともある。

最近では助手の人がネイルのリムーブをするんだけど、爪に機械が引っかかって痛いこともあって助手の人にはちょっと担当を外してもらいたいと思っていた。約束の時間にも違う予約を入れていたりして後回しな感じも気になっていた。その時に自分が自分を後回しにしていないだろうか、と丁寧に見ていった。

そしてこの瞬間世界が終わるならその場に自分を置きたいだろうかって思った時に、Noと即答が出てきた。

なので違う場所に行ってみることに決めた。そこでも同じような対応をされるなら私の自分自身への対応をさらに見る必要があるんだけど、今の自分へのホッとする答えはネイルの場所を変えてみること。

良いネイルだったとしてもプロセスをも楽しめないのなら意味がない。この瞬間しか私たちにはないんだから。