私は、America’s Got Talent(AGT)やBritain’s Got Talent(BGT)で、 会場全体がひとつになって拍手し、 応援しているシーンを見るたびに、 どうしても涙が出てしまうタイプの人間。
ゴールデンバザーが押された時(ジャッジが最高!と思った時に押されるボタン)の、 あの「空間全体が震える」ような瞬間に、 私はいつも魂ごと揺さぶられる。
会場が一体になって出場者(コンテスタント)を応援する様子・出場者も自分の表現で会場がスタンディングオベーションする様子に感動するその姿。今書いていても鳥肌もの(笑)
それは、ただ感動的だからとか、 パフォーマンスが上手いからとかではない。

※画像はBritain’s Got Talentの映像より引用。感動の瞬間の空間の空気感を伝えたくて掲載させていただいています。
以前、ハッピーちゃんのイマココプログラムの中で、 とある女の子のAGTでのパフォーマンス映像を映して、 「この子の中に入って感情を感じてみて」 というワークがあった。
でも、私は何も感じなかった。
まわりのみんなが「泣いた!震えた!」という中で、 私はただ「うーん…?」と首をかしげていた。
このショー好きなのにこの子の中に入るのはなんか違うな・震えないなあと思っていた。

でも今、ようやく腑に落ちた。
ハッピーちゃんは「舞台に立って見られること」に 心が震える人なんだ。
だから自分の震えポイントで人に伝える。私たちって自分で体感したようにしか伝えられないからね。
私は違った。
私が震えるのは、 “空間全体が共鳴して、命が宿った瞬間”。
あの会場にいる人たちのエネルギーがひとつになって、 場の空気が震えて、 その瞬間に“物語”が立ち上がる。
それを感じた時に、私は涙が出るんだ。

実は、昔からそれは現れていた。
マネキンで再現された教室や、 ディズニーのカリブの海賊。
あれが、どうしてあんなに好きだったのか。 最初は“マネキンが好きなのかな?”って思っていた。
その教室だって、ただ昭和の教室が再現されているだけで、浴衣のような…でももっと素朴で、
動きやすさだけを大切にしたような——
昔の人が着ていた、もんぺ姿の子どもたちが並ぶ教室。
それなのに、「ここにずっと居たい。めっちゃ好きだ」って思っていた。
そこに宿る空気が、なぜかたまらなく好きだった。
でも実はマネキンが好きなのでもなく、昭和に憧れていたわけでもなく、
“空間そのものが語っている”その在り方が、 たまらなく好きだったんだ。
空間に物語が宿るとき、 そこに私は魂レベルで感動していた。

だから私は、 香水の世界観(香水ってCM見ると物語になってるよね)や、家具の配置場所、そしてその周りの余白、 Pinterestのビジュアル、 そして静けさのあるリチュアルノートに 惹かれていく。
昔モデルになりたかったんだけど、それは「見られたい・注目されたい・有名になりたい」「カメラの前で喋りたい」んじゃなくて、 その“空間・物語の一部として物語を生きたい”からだった。
その物語の中を体現したい。そんな思いからだった。
そう思えば、全部が一本の線でつながってくる。

これは、COLLECTION N°5「A declaration of eternity」のCM。このアクセサリー1つにもストーリーがある。
だからこそ、 「人は、それぞれ震える場所が違う」。
だからあの人が間違ってるとかいう話ではもう無い。
現にうちのお姉ちゃんはAGT・BGTで全く感動しないらしいのでハッピーちゃんや私の震えのタイプとは違うみたいだ。面白いよね!
あなたは、どこで震える?
舞台の上? 誰かに見られる瞬間? 美しい音の中? それとも、静かに息づく空間の中?
あなた自身の“震え”を、 どうか大切にしてほしい。
それは、あなただけの感動のセンサー。 世界とあなたをつなぐ、確かな“鍵”だから。
そして私がこの「震え」から見つけた宝物。
それは私は「空間に命を宿し、物語を語らせる」という使命だった。この命を使ってそれを表現していきたい。そう心から思った。

